2013.01.08

富 山

 1月8日18きっぷを使って撮り鉄。行き先は富山。主な対象は富山の新世代路面電車(LRV)。

 7:45大阪発新快速に乗る。この電車、福井県の敦賀行き。敦賀まで一気に行けるようになったのは本当にありがたいことです。 

 敦賀着は9:50分。3分のインターバルで金沢行が出るのだが、ちょっと敦賀で朝飯&撮り鉄ということで、電車を1本遅らせることにした。10:42分発だから約50分余りある。
一旦改札を出て、立ち食い蕎麦をかきこむ。敦賀駅は新幹線開業に合わせ改修の真っ最中で、僕にとってなじみの深い駅舎は取り壊されて跡形もなくなっていた。
再びホームへ。次の電車まではまだ30分以上ある。天気は晴れ。風もなく結構暖かい。

 北陸本線の撮り鉄の被写体といえばサンダーバード等の特急車両、貨物列車、旧国鉄形の鈍行となるのだろうが、なにしろ北陸本線は特急街道といわれるほど大阪・名古屋方面からの特急が頻繁に走る。その車両ほとんどが683系で珍しくもなんともない。むしろ鈍行電車に撮影意欲がそそられる。ほんとうは貨物列車を牽引する電気機関車が一番撮りたい被写体なんだけど、昼間の列車本数は極端に少ないから無理だろうな・・・。

 しばらくしたら福井方面から列車がやってきた・・・ん?・・・そうか!トワイライトエクスプレスがあった!!。まさにそのトワイライトエクスプレスがやってきたのだ。で、接近してくる牽引機、EF81をパシャ!!

トワイライトエクスプレス
敦賀駅に入線するトワイライトエクスプレス大阪行き。
手前に写っている人は別の鉄ちゃんです。

電源車
最後尾の電源車



トワイライトエクスプレスは敦賀で機関車の交換を行う。この列車の牽引機関車が敦賀運転所の所属だからで、交換のためかなり長時間停車する。

ほどなくして10:42敦賀発の電車がやってきたので乗車。この後、福井、金沢と2回で乗り換え、14:37富山着。意外と早く着いたな。・・・もっともサンダーバードなら3時間10分ほどで着くのだから酔狂なもんです・・・。

 さっそく富山駅北口に出て富山ライトレール乗り場へ。富山ライトレールは、日本初のLRT(Light Rail Transit)として第3セクターで開業した路線。
LRTとは明確な定義づけは難しいのだが、ありていに言えば新世代路面電車システムということになるのかな?
単に路面電車線ということだけではなく、都市全体のデザインとトータルに整備される交通システムなのだ。欧米ではすでに100都市以上の導入事例がある。振り返って我が日本国では富山ライトレールが唯一である。

 ところでなんでLRTなのか・・・?現代の地方都市がかかえる問題、過度の車依存、中心部のシャッター商店街化、高齢化社会到来による交通弱者の増加、大気汚染などによる環境悪化などいろんな観点から都市交通を含め地方都市の在り方全体が問われている中、こうした問題を克服する有力な交通手段がLRTということなのだ。

 富山ライトレールについては赤字廃線のJR富山港線(7.6km)を引き継いだ後、路線を一部変更して道路上に併用軌道(1.1km)を設け富山駅北口まで引張り、4駅を増設、10~15分間隔の高頻度運転、全車両をバリアフリーの超低床車両化のほか、路線バスの再編、沿線の区画整理、高齢者向け住宅の整備、終点岩瀬地区の古い町並み保存整備など周辺の環境整備が並行して行われた。

 JR富山駅南側には富山地鉄の路面電車が走っている。こちらがわも従来の路面電車線に加え、2009年中心部に環状線を新たに敷設(富山市が敷設、富山地鉄が運用といういわゆる上下分離方式)し、セントラムという新世代路面電車(LRV=Light Rail Vehicle)を走らせている。
富山市はこれらの交通手段をコアにして街全体の再開発を進めている。コンセプトはコンパクト・シティ。

 今、JR富山駅は北陸新幹線開業に伴う改修工事真っ最中。開業の暁には高架になる。これに伴い環状線と相互乗り入れの計画があるらしい。

 ところで、新幹線開業後の北陸在来線はどうなるんやろ?整備新幹線建設の条件には開業のおり並行在来線はJRから切り離すことが規定されている。つまり地元の自治体、企業などが運営を引き受けなければ廃線になるという訳のわからんルールがある。新幹線開業は地元の足の切り捨てが伴うのだ。

 たぶん第3セクター化されるんだろうけど、運賃は値上げになるだろうし、あれだけ大量に走らせている特急はどうなるのか?
さらに貨物列車。かつて東北本線の八戸以遠新幹線開業にともなう3セク化で、貨物列車通行をめぐって大揉めに揉めたことがある。またそれを繰り返すのだろうか?最終的には大阪まで来るという計画にせよ、今回建設が承認されたのは敦賀という中途半端なところまでである。
利用者はかえって不便になるんとちがうかな・・・?日本の交通政策はどうもチグハグで戦略的とは言い難い。

 まあ、余談はさておき、富山ライトレール(ポートラム)に乗って終点、岩瀬浜へ・・・。天気は中途半端な冬型で、時折時雨れる。雪ならぬ雨である。

富山駅北駅
富山ライトレール・富山駅北駅で発車を待つポートラム。

岩瀬浜駅
もう一方の終点・岩瀬浜駅。ホームの反対側はバス停。
フィーダーバスといいポートラムとシームレスに接続する。

富山港を渡るポートラム
富山港入口を通過するポートラム。
晴れていれば後ろに立山連峰が望めるのだが・・・。



北前船廻船問屋の町岩瀬までぶらぶら歩く。途中、富山港を渡るポートラムをパチリ。この路線の撮影スポット。天気が良ければ背後に立山連峰が一望できるんだけど、今日は雲に覆われ見えない・・・残念。

廻船問屋・森家
北前船廻船問屋・森家(重要文化財)

造り酒屋
廻船問屋のある町にある造り酒屋(満寿泉)
寄ろうかどうか迷いました・・・。


 岩瀬到着・・・ここの有名スポットは廻船問屋・森家(重文)。中を見ることができるけど外観だけ見物。整備された通りを東岩瀬駅まで歩く。

東岩瀬駅前近辺でポートラム撮影。東岩瀬から富山駅北まで引き返し、今度は富山駅で南へ移動。富山市の中心街はこちら側。ここで富山地鉄の路面電車を撮影。街をぶらぶら撮り鉄しながら予約していたホテルへ向かう。


ポートラム
ポートラムと冬の並木・・・ちょっといい雰囲気

東岩瀬駅
東岩瀬駅。右側が旧富山港線時代のホーム(今は休憩所)
左側がポートラムのホーム。これだけ高さの違いがあります。

セントラム
富山駅南側の環状線を走るセントラム。

地鉄・路面電車
こちらは郊外に向かう低床車SANTRAM



 ホテルはちょっとヤバそうな場所にあった。周りはキャバクラや風俗店がいっぱい・・・。ホテル自体は格安ながら非常にきれいだった。部屋は広く、ベッドはダブル(枕も2つ)。バスはトイレと別になっており洗い場がある。と、考えて・・・これはラブホとしても機能してるんだろうなと推察。なにしろ周りが周りだもんね。

 チェックイン後、夜の街に繰り出す。例によって地元の居酒屋へ・・・。これが一番の楽しみ。ホテル近くの店で氷見ぶりの刺身他で一献。ほろ酔い加減で路面電車の夜間撮影。残念ながらうまく撮れない。夜間の撮り鉄は難しいね。
11時ころ就寝。おやすみ・・・。

 

1月9日 8時ころまで雨。
9時ころ雨は上がったのでチェックアウト。冬型が緩んでいるとはいえ大阪と違って寒い。富山地鉄の電車線の駅までいって朝飯。
富山地方鉄道は市内線(軌道線=路面電車)と電車線がある。その電車線の駅まで行って停車中の電車、入線中の電車をパチリ。
そのあとJR富山駅に移動、セントラム他地鉄の路面電車を撮影、北口へ。ポートラムの道路上の停留所・インテック本社前まで歩きポートラムの撮影。

地鉄電車線駅
富山地方鉄道・富山駅。停車中の電車は元京阪特急3000系です。
駅前1
富山駅から見た町並み。右側か環状線。富山駅前を通過して、
ぐるっと市内中心部を回っています。

駅前2
駅前のレンタル自転車駐輪場・・・なんとなく日本離れしてます。
ポートラム

この風景も、ちょっと日本ばなれしてます。ヨーロッパのどこかの街のよう。



11:10金沢行に乗り、富山もう一つ路面電車を運行している都市、高岡市へ移動。ここから万葉線という路面電車が射水市の越の潟まで走っている。11:40高岡着。ここも駅及び駅前大工事中だった。



富山市郊外
富山市郊外・やはり雪国です。
高岡駅
高岡駅構内 ・・・こういう感じ好きです。




 万葉線を越ノ潟まで通しで乗る。終点越ノ潟はフェリー乗り場があるだけの寂しい終着駅。ここから対岸の富山港へフェリーがでている。観光シーズンなら、富山港からフィーダーバスが岩瀬浜まで運行されるとのこと。今は人っ子一人いない。そのまま乗ってきた電車で引き返す。

富山市郊外
万葉線・アイトラム。ポートラム、セントラムと同じデザインです。
新潟トランシス製。他に岡山電軌のMOMO、熊本市交通局 0800という
仲間がいます。

高岡駅
道路上の停留所にはこんなところもあります。
道路を青く塗ってあるだけ。

万葉線停留所
JR氷見線をオーバーパス。この線路、旅情を誘います。


越ノ潟
終点越ノ潟・・・天候と相まって寂漠とした雰囲気です。



13:40金沢行に乗り14:27金沢着。
越ノ潟

15時発の敦賀行まで時間があるので一旦表に出て遅い昼食。しらす海鮮丼・・・うまかった。
 15時金沢出発帰路につく。20:13大阪着。
富山にしろ高岡にしろ観光スポットはいろいろあるのだが今回はほとんどパス。ひたすら撮り鉄に徹する旅行と相成りました・・・。
あ~疲れた。