2004.01.02
つばめ翔ぶ
朝8:30 小倉のホテルを出て、門司港へ。昨日の夜の雰囲気に魅せられて、朝もう一度尋ねてみた・・・。やっぱりいい。
関門トンネルができる前、ここと対岸の下関の間に鉄道連絡船が運航されていた。そして、ここが本来の門司駅だった。
往時を偲ぶような感じで今はレトロモダンな海辺の町となって人気を博しているようだネ・・。
漫画家のわたせせいぞうのギャラリーや鉄道記念館などを見学して、10:19博多行きの電車で門司港をあとにする。

朝の門司港駅

美しい門司港駅界隈の町並み。
北九州訪問の際はぜひ立ち寄ることをお奨めします。
この電車直方経由で鹿児島本線で行けば30分程度で行ける博多まで、筑豊線(福北ゆたか線)経由で2時間近くかけて 博多へ行く。急ぐ旅でもなし、この電車でのんびり博多を目指した。
今日の予定は2004年3月に暫定開業した九州新幹線「つばめ」に乗ってみる・・・ただそれだけである。
12:00過ぎに博多についてゆっくり昼食を摂り、14:10発「リレーつばめ」に乗る。
九州新幹線は、まだ、新八代~鹿児島中央(旧西鹿児島)の暫定開業で、博多までの全線開通は2010年ころとのこと。
(全線開業のおりにはJR西日本の「ひかりレールスター」とJR九州の「つばめ」が相互乗り入れすることが決まったらしい。 地元の新聞にそう書いてあった。そうなると、大阪~鹿児島間が4時間たらずで結ばれることになる。)
それまでは、在来の鹿児島本線を「リレーつばめ」というL特急が連絡する。 「リレーつばめ」は新八代で新幹線ホームへ直接乗り入れ、待機している新幹線「つばめ」に乗客を引き継ぐという システムになっている。
実際に乗る時間は「リレー」する在来線「つばめ」が1時間35分、新幹線「つばめ」が35分と、 助走区間に乗っている方が長い。
新八代で待機していた「つばめ」に乗り込む。九州新幹線「つばめ」はJR西日本・東海で活躍している700系の 改良タイプであるが真っ白な車体に赤と金の細いストライプが入ったセンスのいいデザイン・・・。 さすがJR九州の特急である。
以前の旅行記でも述べたがJR九州の車両は他のJR各社と比較して、際立ってユニークで面白い。
特に特急車両のエクステリア・インテリアデザインは、外部、しかも車両デザインが専門でないデザイン会社に委託して開発 したためまるでSF小説に出てきそうな近未来的形態が特徴である。 また普通車両を含め、極めて色使いが大胆で目を見張らせられる。
反対にインテリアは和の美の特徴を取り入れたおちついたデザインである。「つばめ」もその例にもれなかった。
路線自体は大して面白くもなかった。典型的な新幹線の路線形態で、トンネルばかりでつまらなかった。 途中、八代海がちらっと見えただけですぐ闇の中・・・。もう一回のってみたいとは全く思わなかったネ。 (車輌はおおいに気に入ったけど・・・) でも北九州と南九州が劇的に近くなった意義だけは認めなくてはとは思うけど・・・。
16:30鹿児島中央着。なんか、物足らなかったのでそのまま在来線で宮崎までいくことにした。 19:51宮崎着。ホテルに荷物を置いた後、近くの「おばんざい」の店で一献。2日目を終える。

新八代駅。
左が今乗ってきたリレーつばめ。
右がこれから乗る新幹線つばめ。
このように線路幅の違う在来線電車が新幹線ホームに直接乗り入れている。

つばめのノーズ部分。700系の流れを汲む。

JR九州の車両はこのように車体にローマ字表記を大書きしている。

つばめの車内。木目を生かした、日本的なインテリアである。
窓のブラインドも簾状になっている。
非常に落ち着いたセンスのいいインテリア。
シート配置はすべて2:2でグリーン車なしのモノクラス編成。
2005.01.05
宮崎の朝。天候は曇り・・・。さて、今日はどう行動するか・・・実は何も考えてなかった。
昨日、宮崎のおばんざいの店で、女将から「宮崎に来たなら、青島だけは行ってください」と言われたので、 まず、青島へ行くことにする。8:30宮崎駅から一駅引き返して南宮崎へ。ここから日南線に乗って青島へ行く。
9:13仕布志行きのディーゼルに乗る。青島に行くのは、僕が高校時代の修学旅行以来である。もう35年程前になるネ
9:40頃青島駅着。駅前はさびれていて人っ子一人歩いていない・・・ちょっと不安になるが、海岸の方へ歩いてゆき、 国道220号線あたりに来ると、急に人が増えだした。青島に来るのに多くの人は車かバスを利用するらしい。
JRの列車は一時間に一本しかないから仕方ないか・・・。 JR青島駅の寂れ方が気になる・・・鉄道フアンとしては・・・
青島については写真と解説をご覧あれ。
そういえば、2005年元旦に家を出てからまだ初詣を済ませてなかった・・・。図らずも青島神社で初詣ができた。

青島全景。
小雨がぱらついていたがおだやかで寒くなかった。

ビロウ樹が島内全域を被っていてジャングルのよう・・・。
これが自然の植生というから驚く。島内には熱帯・亜熱帯の植物が繁茂している。
中心はこのビロウ樹。ヤシの一種。島内に4300本ほどあり、最高樹齢は300年とのこと。

島内にある青島神社。ここで初詣をすませました。

島のまわりを被う奇形波蝕痕。海底の砂岩と泥岩の層が海上に露出して波の
侵食を受け規則正しい波状の景観を作っている。通称、鬼の洗濯板。

日南線・青島駅。
青島へはここから徒歩10分で行けるのだが利用者は少ない。
列車は単行が1時間に1本程度しかないからやむを得ないか・・・。
11:00のディーゼルで南宮崎に引き返す。これから日豊本線を北上することにする。とりあえず北上して別府を目指す。
今日帰路につくか、一泊するかもまだ決めていない。
延岡までの鈍行列車の中でふと考えた・・・。「このまま行ったら大分に行く・・・ 大分といえば、別府以外にいい温泉地がある。
そう、湯布院・・・。湯布院へ行ってみよう。」ということで、鈍行の終着駅、延岡で特急「にちりん」に乗り換え、 まずは大分へ・・・。

481系特急「にちりん」
宮崎~別府間を結ぶ3両編成のこじんまりとした特急です。
色使いの大胆さを見てください。原色をフルにつかってます。
JR九州ならではです
湯布院は、他の温泉地と違い、住民の意向や町の施策で大きな観光ホテルやレジャー施設を誘致せず、 昔の素朴な温泉地の風情を残すことで大人気の温泉地である。行ったところで泊れるところがあるかどうか覚束なかったが、 「ええい!ままよ!ダメなら大分に引き返せばいいや・・・。」
ということで、かねてから一度は訪ねてみたかった湯布院に行くことにした。
16:08大分着。16:33湯布院行ディーゼルに乗り込む。湯布院着は17:45。湯布院は山の中の小温泉地。
列車で移動の途中から雪であたりが真っ白になってきた。あたりはもう真っ暗である。しかも雨まで降ってきた・・・。 少々不安になるが、ここまで来た以上引き返すわけには行かない。
17:45湯布院着。これから一夜の宿を探さなければならない。真っ暗といってもまだ18:00前である。 店は開いてるし、人通りもまずまずあって一安心である。ただし、寒い!!
駅の観光案内ブースで、泊れるところがないか聞いてみた。ダメもとで・・・。部屋が空いてる旅館はいくつかあったが一人は まずダメだろうとのこと・・・。でも、ビジネスホテルならいけるかもしれない・・・と、係の人が問い合わせてくれた。 結果はOK!まずは一安心である。しかも街中のホテルで食事にも事欠かない。 この案内係の人、ホテルまで雨に濡れるだろうからと傘まで貸してくれた。湯布院の第一印象はこれで◎である。来てよかった。
ビジネスホテルということで、期待せずにそのホテルに入った。入ってビックリである。ビジネスホテルというより可愛らしい プチホテルで、部屋のきれいなこと。
「ビッグベア」というホテル名で入口のおおきなクマのぬいぐるみが客を迎えてくれる。
「ビッグ」とはうらはらの3階建の小さなホテルである。
通常、ビジネスホテルといえば1ルームでバスとトイレが一体になっているのが普通だが、ここは別になっている。
しかも、間取りは入口の横にトイレ(ウォシュレット付!・・・妙なところで感心する。)、その奥がバスルーム。 風呂は通常のユニットバスだが当然お湯は温泉の湯である。
そして、寝室は別部屋になっている。これが結構広く、ソファまである。ベッドはセミダブルで、花柄のベッドカバー・・・。
おっさん一人泊るのが面映い程こぎれいな部屋である。これで朝食付8,500円は安い!!しかも、貸切の温泉までついていた。 旅の最後に最高の宿泊場所にめぐりあった。
今度、彼女と一緒に是非来てみたいね・・・(彼女なんているのかよ・・・と、つっこまないでネ。)
旅装を解いて(おおげさな・・・)町に出る。近くの地鶏の店で至福の一献。地鶏の刺身、焼物これが絶品!最後にうな重でしめる。 これも絶品。とうがらしの佃煮の瓶詰をお土産に買って、〆て4000円弱・・・安い。
もう、湯布院、気に入りました!!旅の終わりに最高の場所にめぐりあったネ。ホント、思い切って来てよかったヨ。
ホテルに戻って、貸切温泉にゆったりと浸かって、午後10時に就寝。久しぶりにぐっすり眠った。

湯布院駅舎

湯布院のメインストリート、由布見通り
1月4日朝。ものすごく寒かった。
今日はもう帰らなければならない。なごり惜しいが駅前でコーヒーを飲んだ後、9:22久留米行きに乗る。
九大本線をこのままつっきり、久留米から博多へ出て、新幹線で帰路につくことにする。
湯布院へはまた、来るつもりである。ほんのわずかの滞在だったが、リピーターが多いというこの町の良さを今度は ゆっくりと味わって見たいと思う。
一番の目的が「つばめ」に乗る・・・ただそれだけのために何の予定を立てずに来たこの旅行、結果的に九州をほぼ一周 する旅になった。
いままでの旅行と違い、今回の旅行では18きっぷを補完的利用し、適宜特急でワープするという方法をとった。
18きっぷの使い方としてはいささかもったいない使い方かもしれないが、こういうやり方もありかなと思っている。
16:20 ジェット機のようなスタイルの「のぞみ」専用車両500系が臨時運用されていた「ひかり」は新大阪に着いた。
大阪
・
・
(鹿児島本線)
門司港・もじこう
↓
小森江・こもりえ
(日田彦山線)
城野・じょうの
↓
石田・いしだ
↓
志井公園・しいこうえん
↓
志井・しい
↓
石原町・いしはらまち
↓
呼野・よぶの
↓
採銅所・さいどうしょ
↓
香春・かわら
↓
一本松・いっぽんまつ
↓
田川伊田・たがわいた
↓
田川後藤寺・たがわごとうじ
(後藤寺線)
↓
船尾・ふなお
↓
筑前庄内・ちくぜんしょうない
↓
下鴨生・しもかもお
↓
上三緒・かみみお
↓
新飯塚・しんいいづか
(筑豊本線)
浦田・うらた
↓
鯰田・なまずた
↓
小竹・こたけ
↓
勝野・かつの
↓
直方・のおがた
↓
新入・しんにゅう
↓
筑前植木・ちくぜんうえき
↓
鞍手・くらて
↓
筑前垣生・ちくぜんはぶ
↓
中間・なかま
↓
東水巻・ひがしみずまき
↓
折尾・おりお
(鹿児島本線)
・
・
・
鳥栖・とす
↓
肥前旭・ひぜんあさひ
↓
久留米・くるめ
↓
荒木・あらき
↓
西牟田・にしむた
↓
羽犬塚・はいぬづか
↓
船小屋・ふなごや
↓
瀬高・せたか
↓
南瀬高・みなみせたか
↓
渡瀬・わたぜ
↓
吉野・よしの
↓
銀水・ぎんすい
↓
大牟田・おおむた
↓
荒尾・あらお
↓
南荒尾・みなみあらお
↓
長洲・ながす
↓
大野下・おおのしも
↓
玉名・たまな
↓
肥後伊倉・ひごいくら
↓
木葉・このは
↓
田原坂・たばるざか
↓
植木・うえき
↓
西里・にしさと
↓
熊本工大前
くまもとこうだいまえ
↓
上熊本・かみくまもと
↓
熊本・くまもと
↓
川尻・かわしり
↓
宇土・うと
↓
松橋・まつばせ
↓
小川・おがわ
↓
有佐・ありさ
↓
千丁・せんちょう
↓
新八代・やつしろ
新水俣・しんみなまた
↓
出水・いずみ
↓
川内・せんだい
↓
鹿児島中央
かごしまちゅうおう
(日豊本線)
鹿児島・かごしま
↓
竜ヶ水・りゅうがみず
↓
重富・しげとみ
↓
姶良・あいら
↓
帖佐・ちょうさ
↓
錦江・きんこう
↓
加治木・かじき
↓
隼人・はやと
↓
国分・こくぶ
↓
霧島神宮・きりしまじんぐう
↓
北永野田・きたながのだ
↓
大隅大川原
おおすみおおかわら
↓
北俣・きたまた
↓
財部・たからべ
↓
五十市・いそいち
↓
西都城・にしみやこのじょう
↓
都城・みやこのじょう
↓
三股・みまた
↓
餅原・もちばる
↓
山之口・やまのくち
↓
青井岳・あおいだけ
↓
田野・たの
↓
日向沓掛・ひゅうがくつかけ
↓
清武・きよたけ
↓
加納・かのう
↓
南宮崎・みなみみやざき
↓
宮崎・みやざき
(日南線) 南宮崎
↓
田吉・たよし
↓
南方・みなみかた
↓
木花・きばな
↓
運動公園・うんどうこうえん
↓
曽山寺・そさんじ
↓
子供の国・こどものくに
↓
青島・あおしま
↓
(日豊本線)
宮崎神宮・みやざきじんぐう
↓
蓮ヶ池・はすがいけ
↓
日向住吉・ひゅうがすみよし
↓
佐土原・さどわら
↓
日向新富・ひゅうがしんとみ
↓
高鍋・たかなべ
↓
川南・かわみなみ
↓
都濃・つの
↓
東都農・ひがしつの
↓
美々津・みみつ
↓
南日向・みなみひゅうが
↓
財光寺・ざいこうじ
↓
日向市・ひゅうがし
↓
門川・かどかわ
↓
土々呂・ととろ
↓
旭ヶ丘・あさひがおか
↓
南延岡・みなみのべおか
↓
延岡・のべおか
↓
北延岡・きたのべおか
↓
日向長井・ひゅうがながい
↓
北川・きたがわ
↓
市棚・いちたな
↓
宗太郎・そうたろう
↓
重岡・しげおか
↓
直見・なおみ
↓
上岡・かみおか
↓
佐伯・さいき
↓
海崎・かいざき
↓
狩生・かりう
↓
浅海井・あざむい
↓
日代・ひしろ
↓
津久見・つくみ
↓
臼杵・うすき
↓
上臼杵・かみうすき
↓
熊崎・くまさき
↓
下ノ江・したのえ
↓
佐志生・さしう
↓
幸崎・こうざき
↓
坂ノ市・さかのいち
↓
大在・おおざい
↓
鶴崎・つるさき
↓
高城・たかじょう
↓
牧・まき
↓
大分・おおいた
(久大本線)
古国府・ふるごう
↓
南大分・みなみおおいた
↓
賀来・かく
↓
豊後国分・ぶんごこくぶ
↓
向之原・むかいのはる
↓
鬼瀬・おにがせ
↓
小野屋・おのや
↓
天神山・てんじんやま
↓
庄内・しょうない
↓
湯平・ゆのひら
↓
南由布・みなみゆふ
↓
由布院・ゆふいん
↓
野矢・のや
↓
豊後中村・ぶんごなかむら
↓
引治・ひきじ
↓
恵良・えら
↓
豊後森・ぶんごもり
↓
北山田・きたやまだ
↓
杉河内・すぎかわち
↓
天ヶ瀬・あまがせ
↓
豊後中川・ぶんごなかがわ
↓
豊後三芳・ぶんごみよし
↓
日田・ひた
↓
光岡・てるおか
↓
夜明・よあけ
↓
筑後大石・ちくごおおいし
↓
うきは
↓
筑後吉井・ちくごよしい
↓
田主丸・たぬしまる
↓
筑後草野・ちくごくさの
↓
善導寺・ぜんどうじ
↓
御井・みい
↓
久留米大学前
くるめだいがくまえ
↓
南久留米・みなみくるめ
↓
久留米・くるめ