2004.05.03

3 day チケット 2回目

天気が心配だったが、薄曇り・・・。今年の僕の旅行は天気に恵まれている。
朝7:30、地下鉄で淀屋橋へ・・・。ここから、おけいはん(京阪電車)で終点の京都・出町柳まで行く。 ここで叡山電鉄に乗って鞍馬までいってみるつもりである。その後の行程は未定である。

淀屋橋で、京阪特急のダブルデッカーの2階席に陣取り出発である。以前は仕事でしょっちゅうのっていた京阪電車だが 今日は気分が全然違うネ。

京阪特急は、時刻表改正で特急を10分ヘッドで頻発させるようになったため、特急専用車両と通勤車両を交互運用させて いる。頻度が高くなった分特急車両が足らなくなってからである。
幸い、僕の乗った車両は特急車両である。京阪の特急車両は特急料金不要であるが車両設備はすこぶる良い。 関東の私鉄なら、間違いなく別料金を取られるだろう程である。
編成には中間にダブルデッカー(2階建て)を1両連結している。ここは特等席ですぐ満席になるのだが、 時間が早かったので余裕で座れた。

9時前、終点の出町柳に着く。そのまま叡山電鉄の改札をくぐる。叡山電鉄が「スルッとKANSAI」ネットワークの仲間入り したのは、去年の4月ころと最近である。駅は無人駅が多く、設備が整っていなかったかららしい。

叡山電鉄は、僕の好きな私鉄の一つで、京都中心部の北端、出町柳から鞍馬・八瀬へむかう全長16km余りの小私鉄である。 沿線は二軒茶屋あたりまでは、どうってことない普通の郊外の沿線風景なのだが、ここを過ぎるとにわかに山深くなって、 木立の中を走るようになる。勾配も、40とか50‰が連続する。今の時期は新緑がまぶしく、爽やかである。 春は桜、秋は紅葉と、四季を通じて自然に触れ合えるいい路線である。

ここには、そういう自然を満喫してもらおうということで、「きらら」という観光電車が2編成走っている。 もちろん沿線の利用者の足として普通に運用さているのだが、これが何ともいい電車で、車内は大きな天井に回りこむ窓のおかげで 明るく、インテリアのセンスもいい。座席の特徴は沿線の風景を楽しんでもらえるように東側の座席が窓側を向いていることである。
車体はオレンジとアイボリー、ピンクとアイボリーの2種類のツートーンカラーをまとっている (メープル・オレンジ、メープル・レッドという色名だから、秋の紅葉をイメージしたものらしいネ)。 車両のデザイン、カラーとも秀逸である。2両固定編成の小振りな電車だがそれがまたいい。
さいわい、無理に待つことなくこの電車に乗れた。約30分で鞍馬に着く。 さすがに下界とちがって少しひんやりしている・・・。さて、これからどうするか・・・。

叡山電鉄・出町柳駅。
こぢんまりした、頭端式ホームが3つの小さな起点駅


叡山電鉄ご自慢のきらら」

いい雰囲気の「鞍馬」駅舎


「きらら」がよく似合ってます。

行くところといったら、鞍馬寺しかない。鞍馬山一体に広がる大きなお寺である。 一般には源義経が幼名、牛若丸時代に修行した寺として知られている。
麓の仁王門から、本殿まで標高差160m。九十九折れの道を登らなければならない。 参拝者の便宜を図って、ケーブルが敷設されているが、それには乗らない。杉木立の参道を登る。 約1kmの道のりである。日頃運動不足の我が身にはかなりツラい。でも森の霊気が感じられ心地がいい。 フィトンチッドを全身に浴びながら約30分くらいで頂上の本殿に到着。あ~しんど・・・。

ここから引き返すのもつまらないので魔王殿の方へ周り貴船へ出ようと思う。約1.5kmの山道である。 途中木の根道という不思議な場所がある。岩盤が固く、杉の根が地下に張れず、地上に露出していて見事な模様を 描いている。
義経が兵法の稽古をした所といわれている。

九十九折の道すがら、随所にシャガが群生していました。
初夏を実感します。


鞍馬寺本殿


「木の根道」
自然の造形の妙です。こんな個所が随所にあります。



30分程で西門に到着。ここから100m程で貴船神社である。並行する川には、立ち並ぶ料亭の川床が しつらえられていて、夏の貴船の風物詩となっている。もう営業していたネ。
ここから約2km歩いて叡山電鉄の貴船口に着く。今日は朝からよく歩く。
ほどなく、来た電車「こもれび」に乗って、宝ケ池で下車。八瀬方面行きに乗り換える。特に目的はない。 ただ乗り換えただけ・・・。2駅で終点、八瀬である。比叡山への登山口である。また、三千院の大原の里へはここから バスが出ている。


森の中から現れたカラフルな電車。愛称を
「こもれび」といい、車体に叡山沿線をイメージしたイラストが描かれています。
(貴船口にて)


二ノ瀬でメープル・レッドの「きらら」とすれ違う。
のどかな雰囲気ですが、これでも京都市内です。



なんとなく、比叡山に登りたくなってケーブル乗場へ向かう。このケーブルはフリーチケットの適用外である。 840円を支払って乗り込む。比叡山頂にはガーデンミュージアム比叡という公園がある。 今は春の花が咲き乱れているだろう。花好きの僕には見逃せない。

ケーブルカーとロープウェイを乗り継ぎガーデンミュージアム比叡に行く。フランス印象派の画家の絵と色彩をモチーフに した公園で、花壇のそこかしこに、モネ、ルノアール、ゴッホなどの作品が飾られている.。もちろんレプリカだが・・。
今の時期、チューリップ、アネモネ、ダリアなどが咲き乱れていて見事だった。
遠くを見やると、琵琶湖の雄大な湖面が見える。なかなか結構なロケーションである。 入園料1000円はちと高い気もするが、花好きにはそれなりに値打ちのあるところです・・・。

比叡山ケーブルのターンアウト付近です。


ガーデンミュージアム比叡
こんな感じで絵がディスプレイされています。
ちょっと子供だましの感はぬぐえませんが・・・


咲き乱れるガーデンミュージアム比叡の花々。



ここに4、50分逗留して、反対側の出口に出る。ここから延暦寺へ向かうシャトルバスが出ている。 フランス芸術とお寺・・・ヘンな取り合わせだが、ここまで来たからには延暦寺に寄らねばなるまい・・・。
叡山延暦寺はあまりに有名なお寺だからあえてここで説明するまでもないが、とにかく境内は叡山一体に広がり 滅茶苦茶に大きい。(おおまかに東塔、西塔、横川という地域に分かれている。東塔、西塔から横川へ徒歩でいくのには トレッキングの覚悟がいる。延暦寺バスセンターからバスが出ている。)最澄ゆかりの延暦寺も見かけ上完全に 俗化されたようにも見える。
延暦寺から日本一長いケーブルカー、坂本ケーブルで大津坂本へ下ることにする。
シャトルバス、坂本ケーブルともにフリーチケットが有効なのが有難い。


延暦寺 国宝・根本中堂
東塔に位置します。延暦寺の総本堂です。


根本中堂続き。
一枚に収まり切れませんでした・・・。


坂本ケーブルの「えん(縁)1号」
ご縁があるようにということで命名された。
ちなみにもう一両は「ふく(福)」というそうな・・・。
先頭に延暦寺のお坊さんが乗っていました。


坂本駅

叡山麓の坂本も古い町で日吉大社など名所旧跡がたくさんあって観光客で賑わっていた。 そこを京阪・石山坂本線、坂本駅へ。ここから京都へ向かうつもりである。
浜大津で京津線に乗り換える。京津線は以前は京阪三条から浜大津までの京阪支線であったが、地下鉄東西線開通に伴い、 御陵(みささぎ)まで廃止され東西線と相互乗り入れするようになっている。
この京津線、滋賀と京都の県境を山越えするのだが、最大61‰という碓氷峠なみの急勾配個所があるほど険しいところで ある。
関西の民鉄に乗って感じるのはこういう山峡の急勾配路線によく遭遇すること。 大都会と山との距離が近い関西ならではと思う。


浜大津駅の雑踏



東西線、東山駅で下車、ここからもっとも京都らしい東山界隈を散策することにする。何度来てもいいところである。
駅をでて東へ向かい白川沿いをしばらく南へ下る。白川が西へ折れる手前の道を左に曲がり200m程で有名な知恩院に ぶつかる。右へ曲がってしばらく行くと円山公園・・・大谷廟・・・「ねねの道」(高台寺・圓徳院)・・・二年坂、 参寧坂・・・清水寺と超メジャー観光スポットが続く。さすがにすごい人波である。

知恩院・御影堂(国宝)
法然上人が祭られている。
左甚五郎の忘れ傘が有名です。

僕は「ねねの道」の尽きた時点で西に向かう。さすがに歩きつかれて、清水まで行くパワーはなかった。 東大路通を越え、安井通というせまい道を進む。この通りの中程に安井神社(安井金毘羅宮)がある。 崇徳天皇を祭った神社で、男女の悪縁を絶ち、良縁を結ぶ神社ということでちょっとは有名らしい。 そう考えると神社の入口にあるラブホテルが妙になまめかしい。

この通りの突き当たりに建仁寺という臨済宗の大寺がある。右に折れると有名な祗園・花見小路である。 華やかなこの通りを抜けメインストリート四条通に出て遅い昼食を摂る。

京都のソバといえばニシン蕎麦。そのニシン蕎麦を元祖、松葉で食す。これは今日の行程で唯一決めていたことで、 無事本懐を遂げた。
結論からいうと、味はどってことなかった。どこにでもあるニシン蕎麦である。 有名店というのは得てしてこんなもんであるという典型のような店だった。 (あくまで僕個人の見解です。だから行くなという訳ではありません。念のため)

帰り道、阪急・桂駅で下車し、ここに住んでいる友人と居酒屋で一献。21時頃家に帰った。 これだけ動き回ったのに、使った交通費は八瀬~比叡山ケーブル・ロープウェイ片道分、たった840円のみ・・・だった。