2004.05.02

3day チケット 1回目

関西在住(全部ではないけど)の人にはお馴染みだと思うけど、民鉄各社の改札をスルーでとおれる 「スルッとKANSAI」というプリペイドカード(正式にはストアードフェアカードという)がある。 カード自体に割引特典はないけど、いちいち切符を買う手間が省けるので便利なことから、 かなりの人が利用しているとおもう。各社デザインに工夫をこらしたカードを発行しているのでコレクターズ・アイテム にもなっている。

そんな、スルッとKANSAIから企画カード「3dayチケット」が発売されていたので、 これを使ってゴールデンウィークは関西の私鉄を乗り倒してみようと思った。
この「3dayチケット」、グループ各社の路線乗り放題が3日分という、お得なカードである。
グループに所属する、大手私鉄(近鉄・南海・京阪・阪急・阪神)、(山陽・神戸など)、中小私鉄、バス会社それに 神戸・京都・大阪の市営交通など殆ど全てが1日乗り放題となる。5000円、通用期間は5/9まで。
西は姫路・網干まで、東は三重県の青山町、北は比叡山、南は和歌山、と通用範囲は広い。

1日目、まずは西を攻めようということで姫路へ。
朝9時に家を出発、地下鉄に乗って阪神梅田へ。家をでたところからこのチケット通用するからありがたい。
阪神梅田からは山陽電鉄・姫路までスルーで走る直通特急が走っている。9:36発の直特に乗って姫路へ出発。
神戸・西元町までは阪神、西元町から西代までは神戸高速、姫路までは山陽電鉄と3社3路線を走る。

直特は、あの阪神淡路大震災のあと、いち早く復旧したJRの攻勢に対抗して98年3月に生まれた。 それまでは、阪神・阪急が山陽の須磨浦公園まで、山陽が阪神・大石、阪急・六甲まで相互乗り入れしていた。
震災後、阪急が山陽への乗入れを中止、高速神戸・新開地で山陽と接続するようにしたのに対し、 阪神は山陽と姫路~梅田間に特急を設定したのには色々各社の思惑があったと思われる。

阪神電鉄は大手私鉄の中でも際立って小さい鉄道会社で、路線総距離は45.1km。
純粋な大都市路線で沿線に見所は殆どない。有名なのは阪神タイガースの本拠地・甲子園(兵庫県西宮市)くらいなもの。
これに対し、準大手に分類されている山陽電鉄の路線総距離は70km・・・。 路線距離をみるとどっちが大手かわからない感じ・・・。瀬戸内海沿岸を走るから景色もよくのどかで観光地・名所も多い。
山陽と阪神は地下線である第3セクター神戸高速鉄道(この会社は車両を持たない、線路だけのユニークな会社)で 接続されているから、大都市の雑踏からのどかな沿線風景への切り替わりは印象的である。

約90分で姫路着。(この所要時間決して速くない。並行するJR東海道線・山陽本線を走る新快速は59分で この間を走破するからスピードでは勝負にならないネ)

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姫路といえば、世界文化遺産・国宝姫路城・・・ということで行ってみる。
去年の夏、倉敷へ行った帰りに一度立ち寄っているのだが、あの時は夕方だったので遠くから眺めるだけだった。 で、今回は天守閣に登ってみることにした。

姫路城は、播磨の守護職赤松貞範が正平元年(1346)年に城を築いたのに始まり、以後、羽柴秀吉、羽柴秀長、木下家定、 池田輝政以後3代と続き、元和4年(1618)本多忠政によって現在見られる姫路城全容が整ったと・・・ パンフレットにある・・・。
以後、松平氏、榊原氏、酒井氏と城主がかわり明治維新を迎えた。この間大きな戦乱に殆ど巻き込まれることが なかったため、遺稿が殆どそのまま残ったとのことである。

天守閣は5層6階の豪壮で美しい建物で、内部は階段に手摺が設けられたくらいで殆ど完成時そのままなんだそうである。 内部は博物館を兼ねていて、色々な展示物が置かれているが今日は観光客が一杯でゆっくり見学する機会がなかった。
印象的なことは、階段の急なこと。足を踏み外すと大変である。手摺があるからまだいいが、 板張りのステップの滑ること・・・。見学者にはお年寄りや子供も多かったから階段の上り口では大渋滞である。 バリアフリーとは無縁の世界だネ・・・。

山陽・姫路駅


国宝・姫路城


真下からみる天守閣の威容


天守閣最上階から東側の眺望



やっとの思いで最上階に到着・・・。人は一杯だが、5月の風が心地よい。眼下には姫路の町々が広がる・・・絶景である。 ぐるっと一周して、注意深く急階段を下り表へでて天守閣見学は終了。
姫路のメインストリート大手前通りにある「ひろめ市場」に立ち寄る。ここの2階は全フロア、色んな飲食店が並んで屋台村に なっていて楽しい。去年もここで夕食を取って印象に残っていたので今回も立ち寄った訳。 「ねぎ蛸」という、ねぎがたっぷりかかったタコ焼きとビールで昼食、姫路駅に戻る。さて、これからどうするか・・・。 どうせここまで来たのだから、山陽電鉄全線を乗りとおそうということで、飾磨(しかま)で支線に乗り換え終点の網干まで乗る。 すぐ折り返し、飾磨で直特に乗り換え、神戸新開地で降りる。これから、神戸電鉄に乗ろうと思う。

神戸電鉄は、神戸の北側をカバーしている私鉄で、六甲山地の北側を東へ三田まで走る本線と、 西の三木市・小野市へ向かう粟生線の2路線がある。
小野行きの電車に乗る。最初は粟生まで行こうと思ったのだが途中で気が変わって、鈴蘭台で下車し三田方面へ向かうことにした。

新開地を出発し地上に出ると、鈴蘭台まで連続50‰という超急勾配が連続しどんどん高度が上がっていく。 神戸電鉄は、通勤電車なのだがまるで登山電車である。鈴蘭台は神戸・大阪への通勤客が住むニュータウンだが、 ここまでの間に菊水山という駅がある。山の中の駅で、観光シーズン以外は普通列車も通過してしまう 「秘境駅」としてファンの間では有名な駅である。もじどおり、菊水山という六甲ハイキングの起点となる山の登山口にあたり、 民家は殆どない。
都会から電車で数分でこんなところがあるところが関西の鉄道の面白いところだね。

鈴蘭台で待つこと数分で三田行きに乗り換え三田まで行く。やはり40‰、50‰の急勾配が続く。 沿線風景ものどかな田舎である。六甲山地をはさんで、北側と南側で風景がこんなにも違う。この沿線には有名な有馬温泉がある。 ここへは有馬口駅から支線が出ている。有馬口ではたくさんの観光客が電車を待っていた。
約40分で三田へ。駅前でコーヒーを飲み、すぐ折り返す。 今日は家族と梅田でおいしいものを食べようということになっていたのでもう帰らなければならない。時刻は16時を回っている。


鈴蘭台駅。
前方の線路が登っているのが見える。
40‰の急勾配です。


神鉄・三田駅



折り返しの電車で新開地まで戻ると時間がかかるので、途中の谷上で下車する。ここからは北神急行電鉄が走っている。

谷上駅
停車中の車両は神戸市営地下鉄の電車です。


北神急行は、六甲山地北側から神戸中心部への利便を図るため六甲にトンネルを掘って開通させた第3セクターで、 駅は谷上と新幹線接続の新神戸の2駅のみ。ここから先は神戸市営地下鉄に乗入れている。 約5分程で抜けられるので利便性はすこぶる高いのだが、その分運賃もべらぼうに高い。 谷上~三宮間に520円もかかる。時間にして10分足らずである。おそらく日本一高い運賃ではないか・・・。
僕の3dayチケットはここでも通用するから利用しない手はないね。 おそらく、これからも殆ど利用する機会のない未乗線に乗れることでもあるし・・・。
三宮で下車し17:10阪急で梅田へ戻り、3dayチケット一回目を終える。
明日は京都へ攻め上るつもりである。