2004.01.18

グリーンムーバー


正月恒例の旅行を終えて、18きっぷは後2回分残っている・・・。ちと、もったいないな・・・ せめて一回分だけでも消化しよう。
ということで、安芸の宮島に行って来た。正月につづいて今回も風もなく快晴。絶好の行楽日和となった。
まだ真っ暗な朝5時半、家を出て6:00大阪発の網干行き快速に乗る。
行程は、この電車から姫路7:30発の岡山行きに乗り継ぎ、さらに岡山9:15分発徳山行きに乗り継いで広島を目指す。 と、いうもの。

明石海峡大橋の真下、舞子駅あたりでようやく夜が白み始める。さすがに早朝の電車内は寒い。 ただ乗車率は良く、座席はほぼ埋まっている。4時間位しか寝てないので、ついうとうと・・・姫路に着く。 同一ホームに停車中の岡山行きに乗り換える。日が昇ってきて車内に柔らかな光が差し込む。 ほんのりと暖かく、ここでもついうとうと。

8:53岡山着。降りるとマリンライナーの新鋭車が止まっていたので、 デジカメでパチリ・・・(デジカメ買いました。と、いうことで今回は愛用の一眼レフはお休みです。)
駅の列車案内ボードに9:15発が見当たらず・・・。次の広島に届く列車は9:48岩国行き。 おかしいな、まあいいか・・・少々遅れてもきままな一人旅・・・ということで喫茶店で寝覚めのコーヒー。
9:20頃喫茶店を出て、念のため案内ボードを確認したら、9:27発福山行き快速サンライナーがあった。福山か・・・
広島のずっと手前までだが、とりあえず駒を進めようということでホームへ。 そこで、念のため駅の時刻表を確認すると9:15があるではないか・・・。どうやら見落としたらしい。

9:27サンライナーに乗る。この電車の停車駅は、倉敷、新倉敷、笠岡の3つだけ。随分な速達列車である。
結局、笠岡で僕が乗りそこなった9:15発徳山行きに追いついた。
乗り換えたこの列車、小柄なちょっと可愛い女性車掌。いまどき珍しくもないが、この車掌さん新人らしく、 出発前におおきな声で「信号よし!」「前方確認よし!」と復唱しているのが初々しくて微笑ましい。

糸崎の手前あたり、風光明媚な瀬戸内海の島々が車窓から望めるビューポイントがある。(下の写真はそのほんのさわりです。)
僕の席の前に、主婦とおぼしき4人組のにぎやかなこと・・・家事から解放されて、 気のおけない仲間と思う存分楽しんでいるようです。
11:53広島着。一旦改札を出るが、すぐに次の電車で宮島口へ向かう。

宮島口まで30分。外を眺めていると、並行して走る道路に人が一杯。報道車なんかもいる。 どうやらマラソン大会かなんからしい。(広島駅伝とのこと)
宮島口にも人が一杯。交通規制も行われている。大会スタッフが沿道の人に小旗を配っている。 ここが駅伝の折り返し点のようだ。
そんな人ごみを抜けて、宮島までのフェリー乗場へ行く。18きっぷ愛好者には周知のこととおもうが、 この宮島までのフェリー、JR西日本が運航しており18きっぷで乗船できるのだ。
ほぼ10分ほどの航海だが、なんか得した気分である。空は快晴、風はおだやか・・・。 景色も美しく、爽快な「航海」を終え、宮島上陸。ここで、昼食タイム。 広島といえば、牡蠣。ということで近くの食堂で牡蠣飯の贅沢な昼食をとり外へ出ると、 食堂の向かいの松の下に母子と思しきシカが2頭すわりこんで日向ぼっこ。なんとも微笑ましくて思わずパチリ。

新顔の瀬戸大橋線マリンライナー。鉄仮面みたい・・・。
岡山にて


糸崎あたりの海岸線
絶好の観光日和です。


フェリーから宮島口を望む


かわいいバンビの親子?が日向ぼっこ
宮島にて

お腹もくちて、厳島神社へ向かう。歩いて10分くらい。途中、土産物屋が一杯で観光ズレしていて辟易させられる。
神社の海の大鳥居の前まで来る。引き潮だったので海に下りる。ふと石垣をみると、満潮時の海水の位置がはっきり見て取れる。 大体2~3m位水位が上がるようだ。


引き潮の海から撮りました。
おなじみの厳島神社の大鳥居


本殿・舞台を海側からパチリ。
満潮だったら本殿のすぐ下まで海水が来ます。



逗留時間約一時間強。14:10宮島を後にする。広島駅へはJRを使わず広島電鉄に乗る。実はこれが主目的だったのだ。 ここにドイツ製のLRT(軽快電車)が走っている。その名前がこの紀行文のタイトル「グリーンムーバー」だったのです。

これが広電のグリーンムーバー


グリーンムーバーの車内
車体連接の室内は、ご覧のとおり
全くのフラット。仕切りもありません。



普通の路面電車と一味違う。ヨーロッパの各地方都市発の環境と交通弱者にやさしい新世代の路面電車である。
宮島口から西広島口までは専用軌道を走り、郊外電車としての側面も持つ。今日本でも、路面電車が見直され大都市でも 復活させようという動きがある。車中心の交通体系が、環境や経済的側面から限界にきているからである。

路面電車は、建設費も安く、利用者(特に高齢者や身体障害者)にとっても利用しやすい。地 下鉄のように階段を上ったりおりたりする必要もない。しかも全くの無公害・・・。
かつて、車の邪魔物扱いされ消えていった路面電車。モータリゼーションの波にもまれながらも、 交通弱者や市民の気軽な足として路面電車を温存してきた地方都市に拍手である。

専用軌道のグリーンムーバーは、路面電車らしからぬスピードで軽快に走る。 都心部に入ると当たり前だが路面電車そのものになる。車内は満員。「足」として定着しているようだ。
約一時間かかって広島駅に着く。

帰りは岡山まで、僕の旅行では異例の新幹線を利用する。15:46発の「ひかりRailStar366号」に乗り岡山16:44着。 さすがに速い。
岡山からは例によって、各駅停車、新快速を乗り継いで18:15大阪に着いた。
そして、18きっぷは一回分を残して期限切れになる・・・。

岡山までこれで帰ってきました。