2004.01.04

中部山岳駆け足旅行

04.01.01 晴れ 

大晦日まで仕事でふらふら・・・・。家に帰って、ボブサップと曙のアホみたいな試合テレビで見てたけど、 曙があっさりダウンしたところで僕もダウン・・・。
朝7時に目が覚め、正月どうしようか思案していたが、家にいてもしようがない・・・ということで、着替えとカメラを携えて 家を飛び出した。
東淀川駅で18きっぷを買い、大阪へ。大阪9時発の新快速で一路東へ・・・。夏に引き続き中部地方へ向かう。

閑散とした大阪駅・・・
いつもは人が一杯なのに

目的の路線は高山本線。岐阜から富山に抜ける山岳幹線である。
以前にも書いたが、岐阜駅の南側に造り酒屋を営む僕の亡き母親の実家がある。 こどものころよく行った、その実家には岐阜駅のアナウンスがよく聞こえていた・・・。 その中でとりわけ僕のこころの中にずっと居座っているフレーズがある。
「ぎふ~、ぎふ~、たかやません のりかえ・・・」 この歳になるまで、「たかやません」には乗ったことがなかった。

そこで今回、唐突にこの線に乗りに行くことにした。今回は全くの無計画。行き当たりばったりの旅行である。とりあえず
高山線に乗る・・・後の旅程はそれから考える。
高山本線は岐阜~富山間225.8kmの路線。富山まで乗りとおすつもりなので今晩は日本海沿岸で一夜を明かすことになる。
真冬の中部地方、日本海・・・きびしい旅になりそうな感じだったが、これがなんとまあ、穏やかでのんびりした旅行になった。 結論から言うと全行程、好天にめぐまれしかも寒さ知らずの旅になった。

岐阜駅11:21着、目的の列車は12:14多治見行きである。高山本線は中京と北陸を結ぶ重要路線なのだが、 列車の本数は少ない。しかも非電化。普通列車はほぼ一時間ヘッドで運行されているが、高山線を通しで走る列車は 1日数本しかない。
殆どの列車(といっても気動車の単行か2両編成)は、美濃太田から太多線に入る多治見行である。
そのかわり、特急「ひだ」が一時間ヘッドで運行されている。

時間があったので駅前へでて日向ぼっこ・・・暖かくて気持ちがいい。昨日までの疲れがスーっととれていく感じ。
12:14 キハ11、2連の多治見行きにのる。12:55美濃太田着。
去年の夏の飯田線と同じく、ここも13時台は特急一本のみ。特急で高山まで行くことにする。 13:42 特急「ワイドビューひだ」に乗り込む。JR東海ご自慢の特急ディーゼル、キハ85系6連である。 室内はゆったりしていて乗り心地は良い。特急車内はお正月の華やいだ雰囲気で、一人旅の僕でも気持ちがウキウキしてくる。 特急での旅も捨てがたいものがあるね。別の意味で・・・。


美濃太田駅。ここで約1時間待機、特急を待つ。


キハ85系で運用されている、特急「ひだ」


列車は飛騨川に沿った急峻な渓谷の中を走る。雰囲気は夏に乗った飯田線に似ている。
下呂に停車。日本三大温泉地の一つである。かなりの乗客がここで降りた。 下呂駅を出てしばらくするとまた谷が狭まり高山線はぐんぐん高度を上げていく。20パーミルの連続登り勾配が続く。 宮トンネルあたりがサミット(分水嶺)で、トンネルを抜けると川の流れが北向きに変わる。
15:19、飛騨の「小京都」高山着。次に乗る列車は16:03。約40分のインターバルを利用して、宮川まで足をのばす。 高山観光の中心部である。古い家並みの保存地区、陣屋などを見学する。 人力車などもいて京都の東山・白川界隈とよく似た雰囲気である。

高山。古い家並みの保存地域。


高山陣屋の正門



あわただしく駅に戻り16:03猪谷行きに乗り込む。ここから富山に抜ける。17:09猪谷着。山の中の小駅である。 あたりはもう真っ暗。なぜこんななにもないところが終着駅なのか、と思いながらふと隣に止まっている富山行き気動車を 見て納得した。キハ120・・・JR西日本の標準軽気動車である。猪谷はJR東海とJR西日本の分界駅だったのか・・・。
18:13富山着。駅前のホテルに投宿。早速街にさまよい出る。目的・・・地場の居酒屋探しである。

元旦だから、店は殆ど休み・・・。あいてるのは大阪でもお馴染みの店ばかり(★木屋とか◎民とか・・・)
さんざん探しまわってついにあいてる店を見つけた。カウンター10席あまりの小さな居酒屋。
ここで、例によって至福の時を過ごす。
献立は、氷見ブリの刺身、アジ塩焼き、かぶらずし(富山名物らしい。甘酢に付けたかぶらでブリの切り身をはさんだもの。 なれ寿司の一種、味は・・・まあこんなもんか・・・)ビール1本、熱燗2合。
ほろ酔い気分でホテルへ・・・ロビーに備え付けてあったPCで明日の予定を練る。
もっとも、決めた行程は・・・というと・・・大糸線に乗って松本に行く・・・ただそれだけである。出発は9時30分。 ゆっくりできそう・・・。
23:00過ぎコロンと就寝。いい初夢を・・・。


04.01.02 曇り 

9:47北陸線・直江津行きに乗る。糸魚川まで行き、大糸線に乗り換える。
糸魚川・・・中学校か小学校かで習った、大地溝帯(フォッサマグナ)の西端・糸魚川・静岡構造線で印象に残っている 地名だね・・・。実際はフツーの地方都市だけど。
10:59糸魚川着。次の列車は11:32南小谷行き。大糸線は糸魚川~松本まで105.4kmの長大ローカル線。
別名北アルプス線と呼ばれ、文字通り北アルプスの急峻な山々を横に見ながら走る、なんとも雄大な路線である。
列車の本数は比較的多く、特急(あずさ)も走っている。沿線は白馬・簗場など有名なスキー場も多く、スキー客で賑わう。 糸魚川~南小谷までは非電化、JR西日本所轄、南小谷から松本までは直流電化され、JR東日本所轄である。
大糸線は、糸魚川から姫川沿いを走る。姫川は名前と裏腹の暴れ川でしばしば氾濫を起こし大糸線を不通にさせるらしい。

11:32 キハ52単行の南小谷行きに乗る。車内は満員。今の時期は車内もすごく寒いはずだろうと想像するが、 今日の車内は暑いくらいだ。外も全く風もなく、体感温度は気温以上に感じられる。拍子抜けするほど暖かい。
そういえば、富山~糸魚川までの日本海も波は穏やかで、釣りを楽しむ人もいたくらい・・・。きびしい日本海のイメージは皆無だった・・・ほんとに冬なの??・・・
12:29南小谷着。小さな村の駅である。特急あずさはここが終着駅になる。長大な編成が身を縮めるようにして止まっている。反対側の線路に僕の乗っている単行がちょこんと止まった。

交流電化の北陸線JR西日本)
と直流電化の大糸線(JR東日本)を結ぶシャトルディーゼル
これに乗ります。

次にのる列車は13:18松本行きである。「あずさ」を見送り、乗ってきた単行が糸魚川に向けて折り返してゆくと、 駅は静寂に包まれる。

13:18出発。程なくして北アルプスの高峰が目の前に次々現れる。絶景だ。雲が高いので真っ白に雪をかぶった全容が はっきり望める。
目の前に湖が広がる。青木湖だ。すぐ後は北アルプスの山々・・・絶好のロケーションだ。


山の中の小駅、南小谷

大糸線・・・こういう絶景が延々と続きます。


青木湖

臨時駅のヤナバスキー場前駅を過ぎる頃からぐんぐん高度が上がっていくのが実感できる。 雪に埋もれた線路があきらかに山の上へ登って行っているのが見える。SLだったら大変だろうな・・・とヘンな想像をする。
高度が下がると右手にまた湖が現れる。木崎湖らしい。まあ、眺めていて飽きない。
信濃大町を過ぎると広々とした盆地にでる。安曇野(あづみの)である。山々がしだいにとおざかり、15:27松本に着いた。

今日はどこに泊まるか・・・・そうだ、甲府に行ってみよう。(何故そう思ったか理由は不明)。 時刻表を調べ、17:22甲府行きに乗ることにして、駅ビルで遅い昼食をとることにした。
入ったのは、とあるソバ屋。信州といえば蕎麦・・・。ここでかき揚蕎麦を注文(僕はかき揚ソバが大好きなのです。)。
でてきた丼をみてタマゲタネ・・・・!大きな器に巨大なかき揚てんぷらがどっかり。ソバはソーメンのように細く繊細で、 汁は関東風。好みのスタイルだが、このてんぷらには参った。結局全部平らげたが、おなかが一杯になってしまった。
ソバでおなかが一杯になるなんていままで経験したことなかったネ。(夜までおなかがすかなかったヨ)

17:22甲府行きに乗り19:12着。やはり暖かい。舞鶴公園脇にあるホテルに投宿し、例によって街に出る。 富山と比べると大分田舎の感じ。例のソバのせいでおなかがすいてないので、何か軽く飲めるとこを探していたら、 ちょっと風変わりなバー・レストランがあったので入ってみた。
英国パブ風の店(想像ですが・・)で店員は英国人か米国人・・なかなか雰囲気が怪しくてよい。 ここで、ロンドン名物「フィッシュ&チップス」とビールを注文。味はどってことなかった。 最後にギネスで〆てホテルへ戻る。

明日は、身延線を南へ下り東海道線を帰路につく事にする。