2002.08.13
夏・・・津和野紀行
女の旅は点。男の旅は線・・・と言う・・・(言ったっけ??)女性の旅行は目的地重視、男性の旅行は旅程のプロセス重視ということ。
今回の18きっぷの旅は、点の旅・・・である・・・。夏・・・津和野紀行としゃれこんだ。
しゃれこんだといっても、大阪から津和野は遠い。しかも日程も限られている。と、いうことで、乗る列車は往復・夜行!! さらに津和野駅がある山口線は名物列車SLやまぐち号が走っている・・・それに乗るか、カメラに収めるか・・・ しっかり「鉄分」も入っている。
使う夜行は、往路「ムーンライト八重垣」、復路「ムーンライト山陽」。
当初、往路・「山陽」、復路・「八重垣」でコースを組んだのだが、往路の「山陽」の指定券が取れなかった。 それで、急遽逆コースにした。夜行快速の中で「ムーンライト八重垣」は指定券が入手しやすい。 今回もあっさりゲットできた。続いて復路の「ムーンライト山陽」・・・・往路がダメだったように、 この列車は山陽路という人口の多い地域を走っているから、指定券の入手が難しいだろうと思っていたのだが、 これも意外に簡単に手に入った。お盆真っ只中で、郷里からのUターン前だからか・・・。
実は往路にムーンライト山陽を使うとメリットが一つあった。18きっぷの使用が1回ですむのだ。 ムーンライト山陽の大阪出発時間は午前0:15。 18きっぷが1回分フルに使える。
これに対して「八重垣」は大阪22:22発。0時を過ぎて最初に止まる駅は岡山(1:02)である。 つまり、ここまでで、18きっぷ1回分を消費しなければならない。
ただし、現地での逗留時間は今回のコースの方が多く取れる。痛み分けといったところか・・。
仕事の引けた8/13。はじめて一眼レフカメラを携え大阪駅へ。
2年前の冬に乗った時は、先頭にB寝台車を連結していたが、これは廃止され12系客車の4両編成である。
22:22大阪駅を出発。23:48姫路を出ると岡山までノンストップとなる。岡山着は1:02。 ここで1回目の18きっぷを使い終える。
岡山駅では牽引機の付け替えのため1時間22分停車。上りの八重垣を待つ。上下2本の八重垣はここで機関車を交換するのだ。 牽引してきたEF65は上りの八重垣を率い大阪へ戻る。上り列車を率いてきたDD51ディーゼル機関車は我が下り八重垣を 伴い今きた道を引き返す。
深夜にも関わらず。機関車の連結シーンでは乗客やマニアのギャラリーで一杯。
2:24出発。根雨の手前で夜が明ける。まだ5時過ぎである。さすがに夏は夜明けが早い。 5:51米子着。機関車付け替えのため20分停車。ホームに降りて深呼吸。実は前夜の酒のせいか、殆ど眠れなかったのだが 不思議と目がさえている。ホームの真ん前に岡山機関区所属のEF64・1000番台が撮ってくれと 言わんばかりに止まっている。早速シャッターを切る。パンタグラフを降ろしているのが残念。
2002.8.13
大阪駅1番線に入線するムーンライト八重垣
EF65 1126号機が牽引
機関車の連結シーン
米子駅
EF64・1000番台(米子構内)
6:11米子を出発。7:33終着の出雲市着。次の列車は8:17の快速アクアライナー3451Dである。 一旦改札を出て、駅構内の蕎麦屋で出雲そばを食べる。トロッとした薄味の汁。好みで味を調節できるよう、 濃いダシが別の容器に入ってついてくる。
8:17出雲市出発。快速といってもキハ126、2両編成のワンマンというかわいらしいもの。 大阪近辺の快速とえらい違い・・・のどかでいいもんだ。
天気は不安定で雨が降ったり、晴れたりと忙しい。列車はささやかな編成に似合わず、かなりのスピードで 単線の山陰線を突っ走る。場所によっては100km/hを越えているかも・・・。
10:28益田着。雪舟ゆかりの地という以外とくに特徴もない地方都市。ここの喫茶店でコーヒーを飲んで時間をつぶす。
11:22山口行きに乗る。キハ40の単行である。益田から山口までは列車の本数が少なく、2時間に1本くらいしかない。 時刻表など2分もじっと見ていたら丸暗記できそう。いくら人口が少ないとはいえ、これじゃ車にかないっこないな・・・。
新鋭キハ126で運用され
ている快速アクアライナー
2両編成のワンマンカー
益田駅
山口行き単行のキハ40
益田駅
12:01津和野着。天気は曇り。
早速街中を散策する。津和野は山陰の小京都と呼ばれる、落ち着いた町並みが特徴。たくさんの名所がある。 美術館・博物館も多い。ただ全部見て回ったら、かなりの出費を覚悟しなければならない。 最初レンタサイクルでも借りてずっとひととおり見て回ろうと思ったけどとりあえず近場をぐるっと回る。 観光客は思ったよりすくない。
落ち着いた佇まいの津和野駅。
殿町通りの武家屋敷の掘割に
たくさんの鯉が泳いでいる。
観光ガイドでおなじみのシーンですね。
殿町通り全景
津和野カトリック教会の内部
キリスト教弾圧時代の殉教者
を祭っている教会。床は畳敷き
SLやまぐち号
津和野
このやまぐち号、そのスタイルのよさから「貴婦人」の異名をとるC57の1号機。山口線観光の目玉として活躍している。 鉄ファンもそうじゃない人もこのSLを見に駅に集まる。実はこれから、一大ショーが始まるのだ。機関車の入れ替えである。
(実はこのシーンをカメラに収めたのだがフィルムの巻き上げに失敗していて、全部アウト・・・(;;)よって文章だけ・・・。)
いうまでもなく、SLは前後があり、今きた道を引き返すのには方向を転換しなければならない。
津和野駅構内にはターンテーブル(転車台)があってここで方向転換する。
やまぐち号は客車も凝っていて、12系客車がおのおのレトロ調に改装してある。それぞれ欧風、明治風、大正風、昭和風の インテリアとなっている。さらに1号車は展望車風と銘打ち、客車の後ろが開放された展望車になっている。 これも入れ替えなければならない。当然小郡からやってきたやまぐち号は展望車が小郡側にある。 これを反対側に付け替える作業を行う。これを牽引してきたC57自身が行う。
まず、客車を切り離したC57は本線に一旦入る。そしてバックで待避線にある客車の後ろに回りこんで、 展望車だけを引っ張りだす。待避線、側線、引込み線を使ってターンテーブルまで展望車を押して行き、 展望車をターンテーブルに押し込む。展望車が180度展開すると、C57はそれを引っ張り出して、再び側線、本線を渡って、 客車の最後尾(つまり益田方面側)に連結する。そのプロセスがパズルのようで面白い。
そして、最後は自分自身がターンテーブルに乗り、90度回転して給水設備のある引込み線に入り15:00頃まで しばしの休息である。
1台で津和野へやってきて、構内でせっせとかいがいしく入れ替え作業をやっている「貴婦人」がなんとも微笑ましく、 いっぺんにこのSLが気に入ってしまった。
人気があるのもうなずける。老若男女問わず、観光客はカメラを持って走り回っていた。ショーとして定着しているようだネ。 この間、突然雨が降ったり雷がなったり天気もめまぐるしく変わっていた
この列車に乗ってみたくなり、指定券があるか聞いてみた・・・あるということだったので買ってしまった。 津和野でゆっくりが急遽あわただしくなった。出発まで1時間あまりである。 やっぱり鉄分が勝っていて点の観光は性に合わないのか・・・な?
一つくらいどっかへ入ろうということで、最近できた津和野出身の画家、安野光雅の美術館を見学、 その後、もう一度町をぐるっと周り、またまたソバの遅い昼食をとり駅へ戻る。
15:36津和野出発。座席は明治風の5号車。薄暗い車内で電気もアールデコ調?のレトロな白熱電灯。座席は黒のレザー張り。 乗り心地はすこぶるいい。
やまぐち号は上り坂をあえぎながら登る。沿線は各所にギャラリーがいて手を振っている。 ここでも沿線の顔として定着しているようだ。
車内は夏休みらしく、子供連れで一杯。にぎやかなことこの上ない。
16:58湯田温泉に着く。ここで下車、温泉で疲れを癒した後18:27小郡へ。21:45のムーンライト山陽までの時間、 駅前の居酒屋で一献。
ゆっくりの旅が、結構あわただしかったな・・・帰りの車内では席につくなり爆睡してしまった。
5:47大阪着。恒例となったお盆旅行を終える。 大阪
|
(山陽本線)
(伯備線)
(山陰本線)
松江・まつえ
↓
乃木・のぎ
↓
玉造温泉・
たまつくりおんせん
↓
来待・きまち
↓
宍道・しんじ
↓
荘原・しょうばら
↓
直江・なおえ
↓
出雲市・いずもし
↓
西出雲・にしいずも
↓
出雲神西・いずもじんさい
↓
江南・こうなん
↓
小田・おだ
↓
田儀・たぎ
↓
波根・はね
↓
久手・くて
↓
大田市・おおたし
↓
静間・しずま
↓
五十猛・いそたけ
↓
仁万・にま
↓
馬路・まじ
↓
湯里・ゆさと
↓
温泉津・ゆのつ
↓
石見福光・いわみふくみつ
↓
黒松・くろまつ
↓
浅利・あさり
↓
江津・ごうつ
↓
都野津・つのづ
↓
敬川・うやがわ
↓
波子・はし
↓
久代・くしろ
↓
下府・しもこう
↓
浜田・はまだ
↓
西浜田・にしはまだ
↓
周布・すふ
↓
折居・おりい
↓
三保三隅・みほみすみ
↓
岡見・おかみ
↓
鎌手・かまて
↓
石見津田・いわみつだ
↓
益田・ますだ
(山口線)
本俣賀・ほんまたが
↓
石見横田・いわみよこた
↓
東青原・ひがしあおはら
↓
日原・にちはら
↓
青野山・あおのやま
↓
津和野・つわの
↓
船平山・ふなひらやま
↓
徳佐・とくさ
↓
鍋倉・なべくら
↓
地福・じふく
↓
名草・なぐさ
↓
三谷・みたに
↓
渡川・わたりがわ
↓
長門峡・ちょうもんきょう
↓
宮野・みやの
↓
仁保・にほ
↓
上山口・かみやまぐち
↓
山口・やまぐち
↓
湯田温泉・ゆだ温泉
↓
矢原・やばら
↓
大歳・おおとし
↓
仁保津・にほづ
↓
上郷・かみごう
↓
周防下郷・すおうしもごう
↓
小郡・おごおり
(山陽本線)
四辻・よつつじ
↓
大道・だいどう
↓
防府・ほうふ
↓
富海・とのみ
↓
戸田・へた
↓
福川・ふくかわ
↓
新南陽・しんなんよう
↓
徳山・とくやま
↓
櫛ヶ浜・くしがはま
↓
下松・くだまつ
↓
光・ひかり
↓
島田・しまだ
↓
岩田・いわた
↓
田布施・たぶせ
↓
柳井・やない
↓
柳井港・やないみなと
↓
大畠・おおばたけ
↓
神代・こうじろ
↓
由宇・ゆう
↓
通津・つづ
↓
藤生・ふじゅう
↓
南岩国・みなみいわくに
↓
大竹・おおたけ
↓
玖波・くば
↓
大野浦・おおのうら
↓
前空・まえぞら
↓
宮島口・みやじまぐち
↓
阿品・あじな
↓
宮内串戸・みやうちくしど
↓
廿日市・はつかいち
↓
五日市・いつかいち
↓
新井口・しんいのくち
↓
西広島・にしひろしま
↓
横川・よこがわ
↓
広島・ひろしま
↓
向洋・むかいなだ
↓
海田市・かいだいち
↓
安芸中野・あきなかの
↓
中野東・なかのひがし
↓
瀬野・せの
↓
八本松・はちほんまつ
↓
西条・さいじょう
↓
西高屋・にしたかや
↓
白市・しらいち
↓
入野・にゅうの
↓
河内・こうち
↓
本郷・ほんごう
↓
三原・みはら
↓
糸崎・いとざき
↓
尾道・おのみち
↓
東尾道・ひがしおのみち
↓
松永・まつなが
↓
備後赤坂・びんごあかさか
↓
福山・ふくやま
↓
東福山・ひがしふくやま
↓
大門・だいもん
↓
笠岡・かさおか
↓
里庄・さとしょう
↓
鴨方・かもがた
↓
金光・こんこう
↓
新倉敷・しんくらしき
↓
西阿知・にしあち
↓
倉敷・くらしき