2002.01.03
北国へ・3
(3日目)新潟~長岡~直江津~富山~敦賀~長浜~新大阪 経路紹介
旅の最終日。新潟は大雪。
今日の出発は10:05発長岡行きからなので、ホテルで朝食をゆっくり摂る。
コースはいささか強引で、乗り換えのインターバルがすこぶる短い。
ゆっくりできるのは長岡くらいで、後は殆ど5分位の乗り換え時間しかない。
10:05、降りしきる雪の中長岡へ向け出発。長岡は新潟から若干内陸へ入ったところ。昨日来たコースを少しだけ戻る。
越後平野が広がるなか、電車は雪煙を巻き上げて疾走する。広々とした平野は雪で真っ白。 茫漠としてとりとめがないくらいだ。天候の変化もめまぐるしい。太陽が雲から顔を出す。 空は真っ青になり、雪原は銀色に輝く。まさしく白銀の世界。一転突然空が曇り雪が横殴りに降り出す。あたりは真っ白。 何も見えなくなる。
電車はそのような変化を気にするふうでもなく淡々と走る。
寒そうにたたずむ115系
茫漠とした越後平野を走る
11:18定刻長岡着。次の電車は12:03発高田行き。これで直江津まで行く。 時間があるのでソバの早い昼食をとったあと、ちょっと町へ出てみる。なんの変哲もない地方都市という印象。
12:07定刻より4分遅れで長岡を出発。ここから海岸べりの柏崎まで、山間部を行く。ものすごい雪の量・・・ しばし、非日常の景色に見とれる。でも、ここに住んでいる人々にとってはこれが日常の世界。雪との闘いは、 よそ者からは計り知れない。とも思う。
柏崎につくころ列車は遅れを取り戻していた。12:47柏崎着。信越線は日本海沿いを走る。柿崎までが白眉。 突然日本海が姿を現す。
見たかったイメージ通りの日本海。寒波の襲来で荒れ狂う海。鉛色の陰鬱な空。吹き荒ぶ寒風。 なんと太平洋や瀬戸内海と違うことか。
厳しい自然を実感する。(電車の中からだから、映画を見ているようではあったけどね。ほんとは降りて見たかった・・・。)
日本海の荒波
鉛色の空。
ここでも電車は淡々と走る。鉄道の頼もしさも実感。犀潟(さいがた)の手前で突然、電車が停車。 遅れている北越急行線(ほくほく線)の電車を待っているとのこと。 ほくほく線は「はくたか」が時速140kmで疾走する高規格路線。その線が遅れて、旧来の線の電車の足を引っ張る。 なんとも皮肉な感じ。
結局、4分遅れで13:32直江津着。次に乗る富山行きは13:33発。しかも、向かいのホーム。階段を猛ダッシュ。
(もっとも、今乗ってきた電車と接続する電車なので、遅れれば待ってるのだが。)
直江津はJR東日本とJR西日本の分岐駅。別々の会社になっても連携は取ってくれるみたいだネ。
結局4分遅れで直江津を出発。路線は信越線から北陸本線に変わる。電車は419系。例の寝台特急を改造した電車だ。 寝台車を無理やり普通座席車に改造してあるので車内はかなり圧迫感がある。ただし乗り心地はすこぶる○。
浦本から僕座っているシートの向かいに大きな荷物を持った若い女性が座る。きれいな娘だな・・・でも、どこか暗い印象。 家出かな?などと勝手に想像する。(気が小さいから声はかけられない・・・。)
15:22遅れを取り戻した電車は富山に着く。ところがここから番狂わせ。名古屋方面が雪のためダイヤが大混乱。 名古屋方面からの特急といえば「しらさぎ」。このとばっちりで、大阪方面からの「雷鳥」、「サンダーバード」も混乱。 北陸本線は名にしおう特急街道。
大阪、名古屋から特急が頻発している。しかも、繁忙期なので臨時特急も頻発。それらが遅れているのだからもう大変。
そのため、雪などにはビクともしない地元の普通電車もとばっちり。僕の乗る予定の電車(15:31発敦賀行き)は同じ 番線から出発する「しらさぎ」の後になるとのこと。地元の人にとっては迷惑この上ないだろうな。
結局22分遅れの15:53富山を出発。この遅れは金沢に着くころ35分に拡大していた。後の予定がやばいな・・・。と、 思って時刻表を調べる。そこで気が付いた。普通電車は大きな駅(金沢、福井等)では長時間停車する。 この時間を調整すれば遅れは取り戻せる。停車時間を短縮するのだ。つまりバッファである。
僕の乗った電車は22分遅れで出発、福井につくころ13分遅れまで取り戻していた。時刻表では福井25分停車になっている。
停車時間を12分に短縮すれば定刻発車可能である。果たして、列車は定刻とはいかなかったが4分遅れ18:49出発。
今庄、南今庄辺りで雪が新潟なみに深くなる。13.9kmの北陸トンネルを抜けて敦賀に2分遅れ19:35に到着。 雪国からトンネルを抜けても雪国のままだった・・・。
去年のお正月にもここに来たのだが雪は全くなかった。
20:37長浜行きまで1時間の待ち時間がある。駅前の食堂で夕食。
空からは、雪ではなく霰が落ちてきている・・・。積もった雪も水分が多く青森や新潟の雪とだいぶ違う。 結局、雪は近江八幡くらいでようやく消える。
22:55新大阪着。この3日間、どれだけの距離を移動したのだろう。おそらく2000kmは超えているはずである。 18きっぷは4回分消費。
まさに雪見三昧の3日間であった。
今回の旅行で感じたこと。日本列島はなんと不公平な所だろうということ。 1日目の太平洋側は殆ど雪はなく空は快晴。海は穏やか。
2日目からの日本海側は、雪また雪。もっとも、冬型の緩んでいた元旦と、寒波の襲来した3日と条件が違っているので 確かなところはわからないが・・・。
今回の旅行は、北国へ・・・とカッコつけてみたけど結局は、JRの本線沿いを回っただけ・・・。
冬の北国はローカル線に分け入って初めてその厳しさを実感することになるのだろうな・・・。
五能線や越後線などいってみたいローカル線は山ほどあるが、列車本数が劇的に少ない。 強行スケジュールに組み入れるには無理があった。短い日程でこれらに乗ろうと思えば、やはり新幹線や在来線特急をうまく 使わないと無理だろうな・・・。関西在住にとっては。
でも、今度はローカル線も組み入れてみよう・・・そう考えている。
疲れた・・・でも、行ってよかった。 (信越本線)
新潟
↓
越後石山・
えちごいしやま
↓
亀田・かめだ
↓
荻川・おぎかわ
↓
さつき野
↓
新津・にいつ
↓
古津・ふるつ
↓
矢代田・やしろだ
↓
田上・たがみ
↓
羽生田・はにゅうだ
↓
加茂・かも
↓
保内・ほない
↓
東三条・
ひがしさんじょう
↓
三条・さんじょう
↓
東光寺・とうこうじ
↓
帯織・おびおり
↓
見附・みつけ
↓
押切・おしきり
↓
北長岡・
きたながおか
↓
長岡・ながおか
↓
宮内・みやうち
↓
前川・まえかわ
↓
来迎寺・らいこうじ
↓
越後岩塚・
えちごいわつか
↓
塚山・つかやま
↓
長鳥・ながとり
↓
越後広田・えちごひろた
↓
北条・きたじょう
↓
安田・やすだ
↓
茨目・いばらめ
↓
柏崎・かしわざき
↓
鯨波・くじらなみ
↓
青海川・おうみがわ
↓
笠島・かさしま
↓
米山・よねやま
↓
柿崎・かきざき
↓
上下浜・じょうげはま
↓
潟町・かたまち
↓
土底浜・どそこはま
↓
犀潟・さいがた
↓
黒井・くろい
↓
直江津・なおえつ
直江津
↓
谷浜・たにはま
↓
有間川・ありまがわ
↓
名立・なだち
↓
筒石・つついし
↓
能生・のう
↓
浦本・うらもと
↓
梶屋敷・かじやしき
↓
青海・おうみ
↓
親不知・おやしらず
↓
市振・いちぶり
↓
越中宮崎・
えっちゅうみやざき
↓
小砂川・こさがわ
↓
泊・とまり
↓
入善・にゅうぜん
↓
西入善・
にしにゅうぜん
↓
生地・いくじ
↓
黒部・くろべ
↓
魚津・うおづ
↓
東滑川・
ひがしなめりかわ
↓
滑川・なめりかわ
↓
水橋・みずはし
↓
東富山・ひがしとやま
↓
富山・とやま
↓
呉羽・くれは
↓
小杉・こすぎ
↓
越中大門・
えっちゅうだいもん
↓
高岡・たかおか
↓
西高岡・にしたかおか
↓
福岡・ふくおか
↓
石動・いするぎ
↓
倶利伽羅・くりから
↓
津幡・つばた
↓
森本・もりもと
↓
東金沢・
ひがしかなざわ
↓
金沢・かなざわ
↓
西金沢・にしかなざわ
↓
野々市・ののいち
↓
松任・まつとう
↓
加賀笠間・かがかさま
↓
美川・みかわ
↓
小舞子・こまいこ
↓
寺井・てらい
↓
明峰・めいほう
↓
小松・こまつ
↓
粟津・あわづ
↓
動橋・いぶりはし
↓
加賀温泉・かがおんせん
↓
大聖寺・だいしょうじ
↓
牛ノ谷・うしのや
↓
細呂木・ほそろぎ
↓
芦原温泉・
あわらおんせん
↓
丸岡・まるおか
↓
春江・はるえ
↓
森田・もりた
↓
福井・ふくい
↓
越前花堂・
えちぜんはなどう
↓
大土呂・おおとろ
↓
北鯖江・きたさばえ
↓
鯖江・さばえ
↓
武生・たけふ
↓
南条・なんじょう
↓
湯尾・ゆのお
↓
今庄・いまじょう
↓
南今庄・
みなみいまじょう
↓
敦賀・つるが