直流機・省型――国産期

日本のF級ELの形式番号は、10番台が貨物用、50番台が旅客用と体系づけられました。 国産化にあたってもっとも影響を受けたのは、アメリカ製のED53(ED19)、EF51でした。このため EF55、EF58、EH10を除き、全て車体の前後に大きなデッキを持った勇壮なアメリカンスタイルが特徴です。

形式 | 概 要 | 完成年 |
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EF10 | 貨物用標準機 各種タイプあり | 1934 |
EF11 | 勾配線用貨物機 電力回生ブレーキ | 1935 |
EF12 | EF10の出力増加型 | 1940 |
EF13 | 戦時設計・中央キャブ型 のちEF58初期ボディに換装 | 1944 |
EF14 (EF54) | EF52の改番 | 1928 |
EF15 | 貨物用の標準機決定版 | 1947 |
EF16 | 勾配線用補機 EF15より改造 | 1951 |
EF18 | EF58 32~34の改番 | 1951 |
EF52 | 幹線旅客用初の国産F級EL | 1928 |
EF53 | EF52改設計 日本型ELのスタイルを確立 | 1932 |
EF55 | 流線形ボディ | 1936 |
EF56 | 旅客専用機 戦前型ELの完成形 | 1937 |
EF57 | EF56のパワーアップ型 | 1940 |
EF58 | 旧型旅客用電機のスター 半流線形の新型ボディ | 1946 |
EF59 | EF53/56改造機 山陽本線「瀬野八」専用補機 | |
EH10 | 通称マンモス電機 2車体方式 貨物専用機 | 1954 |