交流機

日本の鉄道の交流電化は意外なほど最近で、1955年のことです。 交流は直流より電気の搬送ロスが少なく地上設備が簡略化でき効率もいいのですが、誘導障害や車上設備の複雑さ など技術的難関が多く実用化まで時間がかかりました。 55年に仙山線の一部を交流化し、試作電機を投入しテストを繰り返しました。 そして、57年北陸本線、59年東北本線に実用機が投入されました。 このように、交流電化の実用化は歴史が新しく、主に列車本数の少なく非電化路線の多かった地方で採用されました。

形式 | 概 要 | 完成年 |
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ED70 | 初代量産型交流EL・北陸本線 | 1957 |
ED71 | 東北本線用 | 1959 |
ED72 | 北九州用 | 1961 |
ED73 | 鹿児島本線用 ED72改造 | 1962 |
ED74 | 北陸本線用 | 1962 |
ED75 | 交流EL標準機 | 1963 |
ED76 | ED75発展型 B2B軸配置 | 1965 |
ED77 | 磐越西線用 | 1967 |
ED78 | 奥羽本線・仙石線用 | 1968 |
ED79 | 青函トンネル用 ED75より改造 | 1989 |
ED90 (ED44) | 初の交流EL・交流テスト機 | 1957 |
ED91 (ED45) | ED90と同時に試作されたテスト機 | 1957 |
ED93 | 1965 | |
ED94 | 1967 | |
EF70 | 北陸本線用 | 1961 |
EF71 | 奥羽本線「福米」(板谷峠)補機 | 1968 |
EH800 | 青函トンネル新幹線化対応20000V/25000V 2電源 | 2013 |